止血に対して働きかけてくれるアラキドン酸
アラキドン酸とは、神経細胞において思考能力や記憶など行う上でその働きに深く関わる物質です。
このアラキドン酸は、多価不飽和脂肪酸と言って、ω-3脂肪酸とω-6脂肪酸に分類されます。
多価不飽和脂肪酸は基本的に体内で自主的に合成できないですが、食事によってその必要量ほとんどを摂取することができます。
アラキドン酸カスケードという変化分布図を見てみると、細胞膜リン脂質という細胞膜を構成する成分であることが分かります。
細胞膜リン脂質は、怪我をしたときに破れた血管を補修して止血する血液凝固反応に深く関わっています。
初期の段階で、血小板が凝集され、血液凝固という働きが発生します。
それがいわゆる一時止血です。
その後、二次止血の段階で、今後の出血を防ぐために、フィブリンというタンパク質が分泌され、生成されます。
簡単ですがこれが、血液凝固反応です。
この働きに深く関わるアラキドン酸、実は日本人の母親が子供に与える母乳には含有量が他の国と比べて多いのではないかと言われています。
それは、日本人特有の食文化にあります。
よく魚を食べることがその一つです。
最近は食の欧米化も進みましたから、生まれてくる赤ちゃんの体質もどんどん変化していくのでしょうか。